減価償却が終わった車は、帳簿上の価値がゼロになります。
「売却すると税金はどうなる？」
「仕訳はどう書けばいい？」
と迷う個人事業主の方は多いのではないでしょうか。
売却益がそのまま課税対象になったり、譲渡所得として申告が必要だったりと注意すべき点がいくつもあります。
そこでこの記事では、個人事業主が知っておきたい、減価償却が終わった車の売却に関する税金や確定申告について解説します。この記事を読めば、車売却時の税務処理を正しく理解できるので、不安がある方は参考にしてみてください。
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| 店舗URL | 大阪本店 茨城石岡店 埼玉川口店 兵庫伊丹店 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00 |
| 連絡先 | 【大阪本店】 050-1722-0393 LINEでのお問い合わせ 【茨城石岡店】 050-1722-6066 LINEでのお問い合わせ 【埼玉川口店】 050-1721-3939 LINEでのお問い合わせ 【兵庫伊丹店】 072-707-2665 LINEでのお問い合わせ |
| 特徴 | ・買取した車はレンタカーとして再利用 ・買取額に絶対的な自信 ・どんな状態の車でも買取 ・全国展開の「カルノリレンタカー」が運営 ・ユーザーから寄せられる口コミが日本で1番良い |
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【個人事業主は知っておきたい】減価償却とは？
減価償却とは、高額で耐用年数のある資産（車・機械・建物など）の取得費を、購入した年だけでなく複数年にわたり経費化していく会計処理の仕組みです。車は通常4〜6年の耐用年数が設定され、毎年一定額を経費として計上することで、利益の変動を平準化する役割があります。
個人事業主にとって減価償却は、「税金を正しく計算するための基本ルール」であり、売却時にも重要な影響を及ぼします。特に、減価償却後に帳簿価額がゼロになった車の売却では、売却益の扱いが事業用か私用かによって異なるため注意が必要です。
【個人事業主は知っておきたい】減価償却が終わった車の価値は？
減価償却が終了すると帳簿上の価額はゼロになりますが、実際には中古車としての市場価値が残っていることがほとんどです。たとえ帳簿上は価値ゼロでも、売却額は数万円〜数十万円になるケースも多く、売却により利益（譲渡所得）が発生する可能性があります。
車の状態、走行距離、メンテナンス履歴、市場の需要などによって価値は変動します。帳簿価額がゼロでも、売却額は必ず確認する必要があります。
【個人事業主は知っておきたい】減価償却が終わった車の売却時の税金
減価償却の終わった車を売却すると、帳簿価額ゼロのため、売却額＝そのまま所得（利益）として扱われます。この利益は原則として「譲渡所得」として申告し、他の譲渡所得と合算して計算します（5年超の保有で特別控除あり）。
減価償却が終わった車は譲渡所得に
減価償却が完了し帳簿価額がゼロになった車を売却すると、その売却額から経費（売却手数料など）を引いた差額が「譲渡所得」として計算されます。
この利益は、本業の儲けである「事業所得」とは明確に区別されるため、確定申告での申告区分が変わります。
譲渡所得は、経費扱いとして減価償却を終えているため、売却額のほとんどが利益（譲渡益）という扱いになります。ただし、最大50万円の特別控除が適用される可能性があるため、必ずしも全額に税金がかかるわけではありません。
譲渡所得になるという点は、仕訳の勘定科目や確定申告の書類記入欄に影響するため、正確な理解が必要です。
譲渡所得の節税対策方法
売却時の税負担を抑えるには、売却のタイミングや日頃の経費計上の仕方を把握しておくことが重要です。
例えば、自動車税・自動車重量税・整備費用など、車の維持費の一部は事業用割合に応じて必要経費として処理できるため、年間の事業所得を抑える効果があります。
また、複数の査定を比較して適正な売却額を把握しておくことで、「安く売りすぎて損をした」という状況を避けることが可能です。
節税目的だけで判断せず、車の状態と市場価値のバランスをみて売却することが結果的に有利です。
【個人事業主は知っておきたい】個人事業主が車を売却したときの仕訳
車を売却した場合、帳簿価額がゼロであっても仕訳が必要です。ただし、直接法と間接法のどちらで減価償却を行っていたかによって仕訳は異なります。
直接法の仕訳
直接法では、減価償却累計額を使用せず、資産の帳簿価額を直接減らしてきた方法です。すでに帳簿価額がゼロになっているため、売却時には「現金（または預金）」と「固定資産売却益」を計上します。
【例】売却額30万円の場合
借方：現金 300,000
貸方：固定資産売却益 300,000
この固定資産売却益がそのまま譲渡所得として扱われます。帳簿価額ゼロのため調整は不要で、比較的シンプルな処理です。
間接法の仕訳
間接法では、減価償却累計額を用いて資産の価額を減らしていく方式です。売却時には、まず車両運搬具の取得価額と減価償却累計額を振り替えて帳簿から外し、売却額との差額を固定資産売却益として処理します。
【例】取得価額200万円・累計償却200万円・売却額20万円の場合
借方：現金 200,000
：減価償却累計額 2,000,000
貸方：車両運搬具 2,000,000
：固定資産売却益 200,000
直接法より仕訳が複雑になるため、過去の帳簿処理を確認してから作業する必要があります。
【個人事業主は知っておきたい】個人事業主が車を売却したときの確定申告
車の売却によって発生した譲渡所得は、確定申告時に漏れなく記載します。青色申告・白色申告で手続きが異なるため、それぞれのポイントを押さえておきましょう。
青色申告
青色申告では、損益計算書（青色申告決算書）に加えて、譲渡所得の明細を別途記載します。売却額、売却年月日、資産の種類など必要情報を整理し、確定申告書Bに反映させる必要があります。
帳簿付けが正確であれば、売却益の反映もスムーズに行えます。青色申告者は控除が受けられるメリットもあるため、売却時の利益とのバランスを見ながら計算することが重要です。
白色申告
白色申告の場合でも、減価償却が終わった車の売却時の譲渡所得は確定申告で申告する必要があります。青色申告より書類は少ないものの、売却額・売却日・資産の種類を記載し、確定申告書Bへ反映します。
帳簿義務が簡易な分、売却時の書類不足や計算ミスが起きやすいため、売買契約書や査定書を必ず保管しておくことが重要です。白色申告でも売却益は課税対象になるため、必要書類は丁寧に整理し、金額の記入漏れに注意しましょう。
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個人事業主が減価償却の終わった車の売却で利益を出す方法
減価償却が終わった車でも、売却の工夫次第で利益を最大化できます。この章では、売却額を高めたり、税負担を抑えたりするための実践的なポイントを整理し、賢く手放すための判断材料を提供します。
経費計上できる項目を把握しておく
車の売却益を増やすには、日頃から経費計上できる項目を正確に把握しておくことが重要です。ガソリン代・自動車税・車検代・メンテナンス費用などは、事業用割合に応じて経費化できます。
これらを適切に計上しておくことで、年間の事業所得が減り、結果として節税につながります。売却時に利益が出ても、事前の経費管理を徹底していれば税負担が過度に増えることを防げます。
きちんと節税対策をする
減価償却後の車を売却すると譲渡所得が発生しますが、節税対策を意識しておけば負担を抑えられます。売却のタイミングを繁忙期前後にずらす、事業所得との兼ね合いで年度内の収益バランスをとるなど、税金のコントロールが可能です。
また、売却前に複数社の査定を取って価格比較することで、納得のいく売却額と税負担のバランスを調整できます。
高値で売却できるように準備する
高値で売却するためには、車の状態を良好に保つことが大切です。定期的なメンテナンス、車内外の清掃、記録簿の保管などは査定評価を大きく左右します。特に外装の傷やへこみは価格に直結するため、軽微なものなら事前に修理しておくと査定額が上がりやすくなります。
また、季節や中古車市場の需要に合わせて売却時期を調整すると、より有利な価格での売却が狙えます。
複数の業者に見積もりしてもらう
車の売却額は業者によって大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。近隣の中古車販売店だけでなく、オンライン査定サービスや買取専門店も活用すれば、相場を把握しつつ最も高値の業者を選びやすくなります。
相見積もりは交渉材料としても有効で、売却益を最大限に高められる方法です。売却前には最低3社以上の査定を取り、最も条件の良い業者を選ぶのがおすすめです。
【個人事業主は知っておきたい】損しない減価償却が終わった車の売却タイミング
車の売却タイミングは、状態・市場価格・税務上の観点から判断する必要があります。この章では、自分にとって最適な手放しどきを見極めるためのヒントを提供します。
車のコンディションが良いとき
車の状態が良好であるほど、高値で売却できる可能性が高まります。走行距離が少ない、整備記録簿が揃っている、外装・内装の傷が少ないなどは査定額を押し上げる材料です。
逆に劣化が進むと価値が下がりやすいため、コンディションが維持されている間に売却する方が有利です。
市場状況が有利なとき
中古車市場の需要が高まる時期や、特定車種の価値が上がるタイミングなど、市場環境を把握して売却することで高値が狙えます。
例えば、ガソリン車の需要が強い時期、モデルチェンジ直前の希少性、災害後の需要増などが挙げられます。市場動向をチェックし、相場が高いときに手放すことで利益を最大化できます。
税金対策ができるタイミング
車の売却で譲渡所得が発生する場合、年度内の他の所得とのバランスを見て売却時期を決めるのもポイントです。事業所得が低い年に売却すれば、総所得額が抑えられ結果的に税金が軽減されることがあります。
売却益が予測できる場合は、確定申告前のタイミングを意識して計画すると良いでしょう。
【個人事業主は知っておきたい】減価償却が終わった車を売却するのに必要な書類
車の売却には、正確な手続きと書類準備が不可欠です。必要な書類としては、車検証、印鑑証明書、譲渡証明書、自賠責保険証明書、リサイクル券などが挙げられます。
事業用として所有していた場合は、帳簿や減価償却記録、売買契約書も保管しておくと申告がスムーズです。書類不備は売却遅延やトラブルの原因となるため、事前にチェックリストを用意して確実に揃えておきましょう。
まとめ
この記事では、個人事業主は知っておきたい、減価償却が終わった車の売却に関して詳しく解説しました。
減価償却が終わった車は帳簿価額がゼロでも実際には市場価値が残り、売却額が譲渡所得となるなど注意が必要です。さらに、直接法・間接法で仕訳が変わり、青色・白色申告でも申告方法が異なります。
この記事を参考に、売却益を最大化するための準備や節税対策を踏まえ、適切なタイミングで車を手放す計画を立てましょう。
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