車を売却する際、引き渡しは最後の重要なステップです。
「引き渡しのときに何を準備すればいいの?」
「トラブルを防ぐために注意すべきことは?」
と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車の引き渡し時の注意点を解説します。また、引き渡し時に必要な書類や、スムーズに進めるためのポイントも併せて紹介します。
この記事を読めば、車の引き渡しで失敗しないための準備や、必要書類をそろえるコツを理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
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車を引き渡す際の注意点

まずは、車を引き渡す際の注意点を7つ紹介します。
- 査定後は車の使用を控える
- 洗車・掃除をしない
- 給油をしない
- 外装・内装の写真を撮っておく
- ドライブレコーダーの記録を削除する
- 保険の手続きをしておく
- 引き渡しのスケジュールを守る
それぞれ詳しくみていきましょう。
査定後は車の使用を控える
査定が終わった後も走行を続けると、万一の事故や傷の発生によって査定額が減額される可能性があります。そのため、売却が確定した時点からは、通勤や買い物などでの走行を極力避けるようにしましょう。
特に、引き渡しまでの間に走行距離が増えたり状態が変化したりすると、再査定が必要となることもあります。
洗車・掃除をしない
引き渡し前に洗車や掃除をすると、傷や汚れを隠そうとしたと疑われる場合があります。業者は買取後に整備と同時にクリーニングをするため、売却前の過度な手入れはむしろ減額要因になるでしょう。
給油をしない

ガソリンを満タンにして引き渡しても、査定額にプラスになるわけではありません。むしろ満タン状態での引き渡しは保管や運搬時のリスクを高めるため、適度な残量で引き渡すようにしましょう。
外装・内装の写真を撮っておく
引き渡しの直前に、車体の外装および内装の状態を写真や動画で記録しておくと安心です。引き渡し後に傷の有無を巡ってトラブルになった場合、事前に撮影しておいた記録が有効な証拠となります。
ドライブレコーダーの記録を削除する
個人情報保護やプライバシーの観点から、ドライブレコーダーに残っている映像やSDカードのデータは売却前に消去しておくことが大切です。次の所有者が使用する際に問題となる可能性があるため、引き渡し準備の一環として忘れずに対応しておきましょう。
保険の手続きをしておく

車を引き渡した後の保険契約は不要になるため、任意保険の解約や車両保険の解除など適切に手続きを進めることが重要です。また、自賠責保険の名義変更や契約の確認も忘れずにしておきましょう。
引き渡しのスケジュールを守る
引き渡しが予定より遅れると、売却額が変更されることや契約違反とみなされます。引き渡し日までの準備を逆算し、業者と合意したスケジュールを遵守しましょう。
以下の記事では、車を売る前にやること6選を紹介しています。やらなくても良いことや売却の流れも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

車を引き渡す際に必要な書類

ここからは、車を引き渡す際に必要な書類を5つ紹介します。
- 自動車検査証
- 自動車税納税証明書
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 印鑑登録証明書と実印
それぞれ詳しくみていきましょう。
自動車検査証
車を引き渡す際には、自動車検査証(車検証)が必要です。車検証は車両の登録情報を証明するもので、所有者・使用者の氏名や住所、車体番号などが記載されています。
買取業者はこの情報をもとに名義変更や抹消登録をするため、原本を必ず提出する必要があります。車検証が手元にない場合は、再発行手続きが必要となり、手続きが遅れる原因となるため注意が必要です。
自動車税納税証明書
自動車税納税証明書は、自動車税がきちんと納付されていることを証明する書類です。車を売却する際に未納があると名義変更ができないため、最新年度分の納税証明書を用意する必要があります。
紛失した場合は、各都道府県の税事務所で再発行が可能です。軽自動車の場合は市区町村の窓口で発行可能です。
自賠責保険証明書

自賠責保険証明書は、自動車損害賠償責任保険に加入していることを証明する書類です。法律で加入が義務付けられているため、売却時に提出が求められます。
多くの場合、車検時に更新されているため、車検証と一緒に車内に保管されていることが多いです。紛失した場合は、契約している保険会社や代理店に問い合わせれば再発行が可能です。
リサイクル券
自動車リサイクル券は、リサイクル料金をすでに支払っていることを証明する書類です。車を解体する際に必要となるため、買取業者が必ず確認します。
多くの車ではフロントガラス付近に貼付されているか、または購入時に発行された書面として保管されています。紛失した場合は、リサイクル料金管理センターのサイトで再発行や確認が可能です。
印鑑登録証明書と実印

普通車を売却する場合には、印鑑登録証明書と実印が必要です。印鑑登録証明書は発行日から3か月以内のものを用意し、実印と一致していることを確認しておく必要があります。
名義変更や譲渡証明書の作成に使用されるため、書類不備があると手続きが完了できません。軽自動車の場合は認印でも対応できますが、普通車の場合は必ず実印が必要です。
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車を引き渡すタイミング

ここからは、車を引き渡すタイミングを2パターン紹介します。
- 売却が決定した直後
- 売却決定後の別日
それぞれ詳しくみていきましょう。
売却が決定した直後
車の売却が正式に決定した場合、買取業者と契約を結んだ直後に車を引き渡すケースがあります。特に、店舗で査定・契約・支払いまでを一括で行う業者では、契約完了後すぐに車を引き渡す流れになることが一般的です。
この場合、車両の状態確認や書類の確認を済ませたうえで引き渡すことが多く、入金も早ければ当日中に完了します。
ただし、ローン残債がある場合や必要書類が不足している場合は、すぐに引き渡すことができません。スムーズな取引のためには、契約前にすべての書類を揃えておくことが大切です。
売却決定後の別日
車の売却契約が成立した後、別の日に引き渡すケースも多くあります。これは、名義変更や必要書類の準備などに時間がかかるためです。特に、平日しか手続きができない場合や、業者のスケジュールに合わせる場合には、契約日とは別に引き渡し日を設定します。
店舗持ち込みの場合は、私物をすべて車内から取り出し、燃料を満タンにしない状態で渡すのが基本です。査定時と車の状態が変わっていないことを確認してもらうためにも、再走行や洗車は避けましょう。
自宅で引き渡す場合は、業者が出張で引き取りに来るケースが一般的です。引き取りの当日は、担当者が車の最終確認をして、必要書類に署名・捺印して手続きが完了します。車両の引き渡し後に銀行振込などで入金がされるため、入金予定日をその場で確認しておくと安心です。
車の引き渡しまでの流れ

ここからは、車の引き渡しまでの流れを解説します。
- 買取業者を探す
- 査定を受ける
- 必要書類を準備する
- 契約・引き渡し日を決める
- 車を引き渡す
それぞれの手順を詳しくみていきましょう。
買取業者を探す
車を売却する第一歩は、信頼できる買取業者を探すことです。ネットの一括査定サイトを利用したり、近所の専門店をチェックしたりして、査定依頼先を数社に絞ります。
業者選びでは、買取実績・査定の透明性・口コミ評価を確認することが重要です。複数の業者を比較することで、自分の車の適正価格を把握しやすくなります。
査定を受ける
買取業者を決めたら、実際に車の査定を受けます。店舗に車を持ち込むか、出張査定で自宅へ来てもらうかを選び、車の年式・走行距離・状態・装備品などをチェックされます。
査定にかかる時間は車の状態にもよりますが、30分〜1時間が目安です。
必要書類を準備する

査定に納得して売却を決めたら、次に必要書類を準備します。必要書類には自動車検査証・自賠責保険証明書・自動車税納税証明書・リサイクル券・印鑑登録証明書・実印(普通車の場合)などがあります。
軽自動車では認印や軽自動車税納付証明書が必要です。書類が揃っていないと名義変更や入金が遅れるため、契約前に業者からの書類リストを確認して準備を整えておくと安心です。
契約・引き渡し日を決める
必要書類を準備できたら、契約書を交わし、車の引き渡し日を決定します。契約時には査定額・支払い方法・引き渡し方法・名義変更手続きの責任分担などを確認します。
引き渡し日を設定する際には、自分の移動手段が確保されているか、ローン残債や保険の手続きが完了しているかを確認するとスムーズです。引き渡しが遅れると査定額が下がる場合もあるので、余裕を持った日程調整がおすすめです。
車を引き渡す

決まった引き渡し日に、車を査定時の状態に整えて買取業者に引き渡します。車内の私物を取り除き、スペアキーや書類を揃えておきます。
ドライブレコーダーの記録を消去し、ガソリン残量を確認するなど、引き渡し前の準備も大切です。引き渡し完了後には、契約書の控えと入金日を確認しておくと安心です。
以下の記事では、車の買い替えのおおまかな流れを徹底解説しています。買い替えのおすすめ時期や必要書類も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

この記事では、車の引き渡し時の注意点を解説しました。
引き渡し時には、車両の状態確認・契約内容の再チェック・必要書類の準備を徹底することが大切です。特に、名義変更が完了するまではトラブル防止のために連絡を密に取り、車内の私物や個人情報の入った書類を置き忘れないよう注意しましょう。
この記事を参考に、安心して車を引き渡し、トラブルのない売却を実現しましょう。
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